ポイント

  1. 紛争発生の可能性は、経時的に高まっていく
  2. チェックリストを活用することで、紛争発生の予兆を察知できる
  3. チェックリストは、自社の実情に合わせて適宜修正することが望ましい

新規取引の際の注意点

債権管理を予防するためには、そもそも契約締結交渉時点から注意しておくことが望ましいといえます。

特に、債権管理の問題が生じやすいケースは、新規取引の場面です。

そもそも、新規取引先の信用・資力は未知数です。したがって、新規取引先に何らかのトラブルが生じた場合、高額の取引を行っていたとしても問題なく支払いが可能か、不明と言わざるを得ません。

また、新規取引であるにもかかわらず高額な取引を持ちかけてくる場合には、取り込み詐欺の手口である可能性も考えておく必要があります。

取引先の情報管理

取引先の情報を取得しやすい時期

そこで、新規取引を開始する場合、特に取引先の情報管理を徹底することを意識する必要があります。

取引先の情報を取得しやすい時期は、「平常時」といえます。

平常時こそがもっとも情報を取得することが可能です(警戒されない)。平常時に取引先の事務所を訪問するなどすれば、従業員が何名くらい実働しているのか、また取引先の売掛先に関する情報等を入手できることもあります。

取引先の情報を取得する方法

また、取引先の情報を取得する方法としては、以下の方法も挙げられます。

  1. 登記簿謄本の調査
    登記情報提供サービスで取得可能
  2. 不動産登記簿謄本の調査
    登記情報提供サービスで取得可能
  3. インターネット上の調査
    ホームページ
    Facebook
    Twitter
    ブログ
  4. 業界新聞,業界雑誌等
  5. 調査報告書(㈱帝国データバンク,㈱東京商工リサーチ等)

紛争発生の予兆

このように、債権管理の予防策としては事前の情報収集が重要です。そして、債権管理のリスクは、前記のとおり、時系列に沿って高まっていくことを意識しておく必要があります。

紛争発生の予兆・チェックリストは以下のとおりです。

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