よくある質問

Q:始末書とは何ですか?

A:始末書とは、従業員が業務上の不祥事や重大なミスを犯した際に、事実関係を明らかにし、反省と謝罪、そして再発防止の対策を示すために作成される文書です。法律上の定めはありませんが、会社が従業員に対して書面提出を求めることが一般的で、処分や解雇に影響を及ぼす重要な文書です。

Q:始末書を提出する目的は何ですか?

A:始末書を提出する目的は、従業員の不祥事やミスについての原因を明らかにし、反省を促すことで、今後の再発を防ぐことです。また、これにより従業員が責任を持って行動し、同様のミスを繰り返さないようにするため、会社と従業員の双方にとって有益です。

Q:始末書にはどのような要素を含めるべきですか?

A:始末書には以下の要素を含めることが重要です。

1. タイトル

「始末書」というシンプルなものや、会社の就業規則で使われている名称(顛末書や反省文など)に合わせたタイトルを使用します。

2. 宛名

提出先である会社名と、代表者の名前(通常は代表取締役)を記載します。

3. 作成日

始末書を作成した日付を記入します。西暦でも和暦でも構いません。

4. 作成者の情報

所属部署、氏名、必要であれば押印します。

5. 本文の構成
  • 反省と謝罪:冒頭で反省と謝罪の意を表します。
  • 事実の説明:5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように)を使って、事実を詳細に説明します。
  • 違反した規則:違反した就業規則や会社の方針を明記します。
  • 再発防止策:今後の再発防止のために、具体的な対策を提示します。

Q:始末書と顛末書、反省文の違いは何ですか?

  • 顛末書:事実関係の報告に重点を置いた文書で、反省や謝罪は不要です。
  • 反省文:事実に対して反省を示す文書ですが、謝罪や再発防止策は必須ではありません。
  • 始末書:事実関係の報告に加え、反省、謝罪、再発防止策をすべて含んだ文書です。

まとめ

始末書は、従業員のミスや不祥事に対する責任を明確にし、再発を防ぐための重要な文書です。事実関係を整理し、謝罪と再発防止策をしっかりと示すことが、信頼回復に繋がります。

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