Case Study

顧問弁護士の活用事例

建設工事請負契約書のレビュー
業種 建設業
お困りの問題 顧問
契約書レビュー

相談概要

元請会社から、建設工事請負契約書案が提示されましたが、自社にとって不利な内容がないか確認したいと思います。

助言概要

当事務所で建設工事請負契約書案をチェックしたところ、主に以下の条項についてリスクが懸念されました。

  1. 秘密保持義務が相手方企業のみが保護される内容となっているため、双方公平に保護の対象となるよう修正する必要があります。
  2. 相手方企業の要求があればいつでも相談企業が立入り・調査に協力しなければならないという条項があるため、削除又は修正を求めるべきといえます。
  3. 自社が競合他社との取引を制限される旨の条項があるため、削除又は修正を求めるべきといえます。
  4. 相手方企業の都合によって契約金額を変更できる旨の条項があるため、相談企業にとってのリスクが大きいといえます。
  5. 裁判管轄が相手方企業の本店所在地を管轄する裁判所が専属的合意管轄と規定されているため、相談企業にとって不利といえます。

これらの条項について、修正案等を提示し、契約交渉の進め方についてアドバイスしました。

担当弁護士からのコメント

建設工事は1件あたりの工事単価が高額になる上、工程管理も複雑かつ長期化することも少なくないため、トラブルに発展するリスクは軽視できません。

建設業において、建設工事のリスクを管理するためにも、契約書のレビューは慎重に行うことが望ましいといえます。建設業において、契約書チェックや法的リスクの軽減等を検討している企業は、ぜひご相談ください。

※守秘義務の観点から、事例の一部を修正しています。

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