ポイント

  1. 債権管理は、時系列で考える
  2. 契約締結段階では企業調査が重要である
  3. 企業調査は、複数の観点から行うことで精度を上げる

債権管理の時系列

契約締結交渉〜紛争発生までの流れ

  • ① 契約締結準備段階
    • 企業調査の実態
  • ② 契約締結段階
    • 契約書の活用
  • ③ 契約履行段階
    • 債権管理
  • ④ 紛争の発生
    • 紛争発生の予兆の把握

債権管理は、契約締結交渉から紛争発生・解決までの時系列に沿って整理するとイメージしやすいといえます。以下では、それぞれの場面ごとの留意点をご説明します。

契約締結準備段階 企業調査の重要性

契約締結準備段階では、企業調査を行うことが重要です。

企業調査を怠った場合には、以下の3つのリスクが想定されます。したがって、契約締結準備段階における企業調査は、コンプライアンス・債権管理の観点からも必須といえます。

  1. 企業不祥事に巻き込まれるおそれ
  2. 債権不払いのおそれ
  3. 債権管理失敗のおそれ(担保の設定不存在等)

契約締結交渉前に行うべき調査

契約締結準備段階で行うべき企業調査の一例としては、以下の調査が考えられます。

  • 法人登記簿謄本の調査
    • 登記情報提供サービスで取得可能
  • 不動産登記簿謄本の調査
    • 登記情報提供サービスで取得可能
  • インターネット上の調査
    • ホームページ
    • Facebook
    • Twitter
    • ブログ
  • 業界新聞,業界雑誌等
  • 調査報告書(㈱帝国データバンク,㈱東京商工リサーチ等)

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