契約書のチェックリスト

ポイント

1. 契約書の形式的なミスは、契約の有効性や内容にも大きな影響を及ぼすおそれがある
2. 契約書の形式面を確認するためには、チェックリストや、Wordの検索機能を活用することが有効である
3. 契約書のチェックリストは、適宜加筆修正するなどして、より使いやすいものに改良していくことが望ましい

契約書のチェックの重要性

契約書は形式的な誤記等があっただけでも、契約の有効性や内容にも大きな影響を及ぼしかねません。

単なる形式的なミスと軽く捉えるのではなく、むしろ細かい内容の解釈以上に、形式的なミスは致命的な問題に発展しかねないと捉えるようにしましょう。

契約書チェックリストの活用

契約書の形式面に関して注意すべき主な点としては以下のとおりです。定義の正確性や空欄の補充漏れ等がないかをチェックするためには、Wordの検索機能も利用すると便利です。

特に多く目にする契約類型ごとに、チェックリストを適宜加筆修正するなどしてご利用ください。

契約書形式面のチェックリスト

□ 誤字・脱字等はないか？

誤字・脱字等が直ちに契約書の効力に影響を及ぼすことは少ないですが、「甲」と「乙」が入れ替わっていたり、取引金額の桁を間違えていたりするなど、致命的なミスがある場合もあります。

□ 「本件取引」「本件不動産」等の、契約書において定義付けされた用語が正しく使用されているか？

□ 日付・金額に間違いはないか？ 参照条文にズレ等はないか？

契約締結日付や契約内の各種条項で引用されている日付、また報酬等の金額については、最終稿となった段階で必ずドラフト段階のものとの比較を行い、内容を検証します。

□ 契約書に付随する「別紙」「別添」の漏れはないか？

契約書本体で概略のみを定め、事務手続や報酬額等の詳細については「別紙」、「別添」に定める場合があります。このような場合には、かかる「別紙」、「別添」等を参照する旨が契約書本体に定められ、また、「別紙」、「別添」等の内容が契約書本体の規定内容と平仄があっているか確認します。

□ 空欄にしていた箇所は埋められているか？

最終稿となった段階では必ずドラフト段階で空欄とした部分が正確に規定されているか確認します。

□ 契約書作成途中での内部コメントはきちんと削除されているか？

最終稿となった段階では必ずドラフト段階で修正履歴等を付して記載した内部コメントが漏れなく反映され、削除されているか確認します。

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