会社の破産を検討している経営者の方へ
はじめに
Q: 会社の資金繰りが厳しく、破産を検討しています。どのような対処法がありますか?
A: 経営が行き詰まり、資金繰りが困難な状況は、多くの経営者にとって避けたいものです。しかし、会社の破産は時に最善の選択肢となり得ます。適切なタイミングで対策を講じることで、被害を最小限に抑え、会社と関係者の将来を守ることが可能です。破産以外の手段も含め、弁護士と一緒に最適な解決策を探ることが大切です。
資金繰りが悪化した時の選択肢
会社経営者の皆様からは、よく次のようなご相談をいただきます。
「取引先への支払いができなくなりそうだ」
「社員への給料が払えなくなってしまう」
「金融機関への返済が滞るかもしれない」
責任感の強い経営者の方ほど、従業員や取引先を守ろうと無理に資金を調達しようとすることがあります。しかし、無理な資金調達は、後々さらなる負担を生じさせるリスクがあります。事業継続が難しいと判断した場合、適切なタイミングでの対応が重要です。
破産の検討は早めに
「破産すべきかどうか迷っている」という段階でも、早めに専門家へ相談することをおすすめします。破産は最終手段と考えがちですが、会社が抱える債務整理の一つの選択肢として、状況によっては非常に有効です。また、破産以外にも法的整理や再生手続きといった方法も検討できます。
弁護士に相談するメリット
破産を検討する段階で弁護士に相談することで、以下のメリットがあります。
- 客観的なアドバイス: 感情的になりがちな破産問題に対して、冷静で専門的な意見を提供します。
- 最適な手続きの選択: 破産以外の再生手続きや、特定の債務整理の方法を提案し、会社の状況に合った解決策を見つけます。
- 手続きの代行: 法的手続きは複雑です。弁護士が代理で進めることで、経営者は心身の負担を軽減できます。
破産と他の選択肢
会社が破産を選択するか、他の手続きを利用するかは、会社の財務状況や事業の将来性によって異なります。例えば、破産手続きでは会社が清算されるため、事業の継続が不可能になりますが、再生手続きを選べば、会社を存続させつつ債務整理ができる場合があります。
- 破産手続き: 会社を清算し、すべての債務を整理する方法。
- 民事再生手続き: 事業を続けながら、債務を減額し再生を目指す方法。
- 特定調停: 金融機関との交渉を通じて、返済条件の見直しを行う手続き。
破産のリスクを最小限にするためには
経営者が一番恐れているのは、破産によって従業員や取引先、家族に悪影響を及ぼすことです。ですが、早期に行動を起こすことでリスクを減らし、影響を最小限にとどめることができます。例えば、破産手続きの一環として、従業員の給与や退職金を優先して保護する制度もあります。
法的根拠について
会社が破産を行う際の法的手続きは、破産法に基づいて行われます。また、再生手続きは民事再生法に基づき、特定調停は特定調停法に基づいています。これらの法的手続きは、弁護士のサポートがあるとスムーズに進行することが多いです。
弁護士法人長瀬総合法律事務所のサポート
弁護士法人長瀬総合法律事務所では、債務整理や会社破産に詳しい弁護士が、経営者の方の立場に立って適切なアドバイスを行います。会社の状況に応じて、最適な手続きを選択し、経営者の皆様が抱える不安や問題を一緒に解決していきます。
まとめ
会社の破産は、多くの人にとって最後の手段ですが、タイミングと適切な判断を下すことで、会社や関係者の影響を最小限に抑えることができます。弁護士法人長瀬総合法律事務所では、破産をはじめ、様々な債務整理の方法について丁寧にサポートいたします。まずはご相談ください。
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