契約履行段階のポイント

ポイント

1. 契約履行段階では、契約内容を管理する必要がある
2. 契約履行段階では、契約の履行条件を確認する必要がある

債権管理の時系列

契約締結交渉〜紛争発生までの流れ

• ① 契約締結準備段階
  • ・企業調査の実施
• ② 契約締結段階
  • 契約書の活用
• ③ 契約履行段階
  • 債権管理
• ④ 紛争の発生
  • 紛争発生の予兆の把握

本稿では、契約履行段階における債権管理について説明します。

契約履行段階：契約内容の管理

契約書を作成し、実際に契約書記載のとおり債権を回収しようとする場合には、当然のことながら契約自体が有効かどうかを確認していただく必要があります。

契約の有効性の判断にあたってはいくつも検討事項がありますが、少なくとも以下の形式的な事項は事前にチェックしておく必要があります。

契約の履行条件の確認

また、契約書の形式面に問題はなくとも、契約の履行条件を満たしているかどうかも別途確認する必要があります。

紛争の発生の予兆

契約締結後に取引先との間で紛争に発展する場合、ある日突然紛争が表面化することは稀であり、通常は紛争に発展する予兆が生じます。

法務担当者としては、できる限り紛争自体が発生しないよう予防法務の拡充に務める必要がありますが、それでも100％紛争の発生を防ぐことはできません。そこで、契約履行段階において、相手方に不自然な動きがあるようであれば、いち早く紛争発生の予兆を察知し、紛争の発展・拡大を防止するように努めることも法務担当者の重要な役割となります。

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